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29: 外国銀行口座開設の目的  

1 名前: kuratabi  2008/03/16 23:58
kazuboyさん、
kuratabiの暮 旅太郎です。
今日は私からマジな?質問させてください。

海外に住んでいたり、住む予定の方は別として、それ以外の方でも香港やシンガポールの金融機関に口座を開設しようとしたり、それを代行する業者など結構あると思いますが、一般的にその目的はなんでしょうか?個人的にはあまりメリットがないように感じるのですが・・ (日本の居住者であれば、投資収益は原則日本で総合課税されるはずですよね。)それとも預金封鎖などのワーストシナリオを想定しているのでしょうか?



2 名前: kazuboy(オーナー)  2008/03/17 11:57
暮 旅太郎さんへ
いつもお世話になっています。
『日本国内在住者』に対する香港やシンガポールの銀行、証券会社への口座開設、とりわけ『オフショア』金融機関についての質問として考えてみました。

わたしは、日本在住者が海外のオフショアにお金を預ける人は、
・海外に資産を置くことよって税務署に補足されにくいと考える人
・日本国内の運用では物足りないと考える人
2つのグループに分かれるような気がします。
そして、さらに漠然とした言い方ですが、
 ・日本を運営するシステム(そのどこかに)に不安を持つ人
ではないでしょうか。


○ 税務署に補足されにくいと考える人

最近は見かけなくなりましたが、少し前の海外投資をすすめるレポートなど思い出すと、
・一度海外の銀行に送金した後さらに別の海外の銀行に送金してから運用すると、日本の税務署からは収益を補足されにくい。
・運用益を小額ずつ日本に持ち込んでも(例えばカードキャッシング)税務署から補足されにくい。
ということが書かれていました。
(まとまった金額ならしょせん『いたちごっご』で、日本でなくてもいずれ見つかることでしょう。)

もうひとつ考えられることは、現在日本在住でも『将来海外在住になる人』が利用する可能性があります。
といいますのは、一部のファンドは、(まちがっていたらごめんなさい。)
  ・運用中の評価は原価(購入時のまま)
  ・収益は換金時のみに計上(毎期の配当はない。)
するタイプがあると思います。
例えばこのような予定の人は税金がかからない(もしくは日本より税金が少ない)かもしれません。
 1.10年間無配当のファンドに投資します。
 2.5年後に海外在住となり(リタイヤその他)、そのまま残り5年間海外在住となります。
 3.10年後以降、海外投資について無税もしくは税率が低い国投資したファンドを換金します。

しかし、将来住んでいる国の税制が変わったり、10年後に日本在住とならざるを得なくなり20%ではなく総合課税にされると大変なことになりますね。(^_^.)



3 名前: kazuboy(オーナー)  2008/03/17 12:01
○国内の金融機関の運用では物足りないと考える人

最近の一般的な日本の銀行や証券会社は、
  ・マニュアル頼りで、投資について知らない(もしくは知ったかぶり)
  ・推奨する投資対象は世の中の流れの後追いで、売り出されてしばらくすると値下がりする。
ので、ある程度投資に慣れた人は飛びつかなくなると思います。
さらに
  ・投資対象が少ない。
  ・手数料が高い。
と感じます。
以前、カナダのオイルサンド関係のファンドに投資しようとしましたが、イートレード証券はもちろん大手の証券会社にも問い合せましたが、取り扱っておらず購入できませんでした。
一方、アメリカのネット金融機関の投資対象の広さ(アメリカ国内にとどまりません)、手数料の安さと取引単位が小さいことには驚きます。また、アジアでも調べると特徴のある投資対象が数多く見つかり納得できる手数料とも思えます。
最近日本でもようやく投資対象が増えてきましたが、まだ取引手数料、維持手数料、為替手数料が高くて手間がかかると感じます。
限られた国や地域、業種かもしれませんが自分で投資を考える人は『売らんかな』の日本の金融機関には相談しないでしょう。



4 名前: kazuboy(オーナー)  2008/03/17 12:13
○日本のシステムに不安を持つ人

60年ほど前の預金封鎖、新円切り替えを覚えている人は今では80代でしょう。
  ※両親から新円切り替えがどのように行われたか、親戚の満州からの引揚者が満州鉄道の株券と戦時国債を庭先で燃やしたことを聞かされました。そういえば、最近デノミという言葉もあまり使われなくなりましたね。

日本が第二次大戦後のような経済政策を実施するなら確実に今の世界での地位から脱落しているでしょう。

しかし、もし1990年代のアジア経済危機、ロシア経済危機のようなことが起きたらどうなるでしょうか。
アメリカと世界の覇権を競った旧ソ連の銀行は破綻し、とんでもないインフレ(月額年金で肉を一塊買える程度)になりました。
また、タイの株価や通貨は暴落したと覚えています。

同じようなことが起これば、円レート、日本国内の株や不動産も影響を受け、そのため日本の銀行システムにもそれなりの影響があると考えてもおかしくはありません。

さらに、(今が最悪であってほしいですが)日本を運営するシステムがいろいろな面で行き詰っているように感じます。人口減少と高齢化、税制悪化のなかで日本を運営するビジョンがあればいいのですがはっきりした方法が見えません。

様々な人が自己責任で投資を始めています。
FXで海外投資する個人投資家が「ミセスワタナベ」などと揶揄されていますが、最近は普通のおばちゃんが(失礼な言い方で申しわけありません。)が、
「最近のアメリカはおかしいのでは。・・・」
と、言う時代です。
小さなアリの穴が城壁を倒壊させることもあり得ます。
今までの日本のシステムでそれなりの立場を得ている人にはわからない変化が起きているように感じます。

3つの点をとりあげました。どれか一つが原因ではなく様々な要因が絡んでいると思います。
ドル基軸通貨体制が揺らいでいる今、様々な変化が生じているのも当然かもしれません。
質問に対する答えになっていないかもしれませんが、わたしの考えをまとめてみました。



5 名前: kazuboy(オーナー)  2008/03/17 17:11
トピック4の中の「税制悪化」は「財政悪化」の間違いです。
失礼しました。



6 名前: kuratabi  2008/03/23 18:18
お礼遅れてしまいました。詳しいご説明ありがとうございました。やはり色々な背景があるのですね。
実は私も複合的な理由(主に海外での運用や決済のの拠点として)から海外銀行の口座開設を検討しています。香港のHSBCやシティーバンクの名がよく上がっていますが、おすすめはありますでしょうか?
出来れば日本から郵送のみで口座開設できれば理想ですが、いまどきそれは不可能でしょうか?kazuobyさんもその辺のご経験をお持ちだと思います・・・



7 名前: kazuboy(オーナー)  2008/03/24 00:00
オフショア銀行を選ぶには、金融機関のタイプ、投資目的、決済機能それぞれに注意が必要だと思います。

1.金融機関のタイプを選ぶ。
オフショア銀行には

・アメリカ型(シティバンクなど)
ある程度のアドバイスはあるが自分で商品を選んで投資するタイプ 小額の投資向けです。(1500万円程度以上預けない場合ネットを利用してすべて自己判断で投資することになると思います。)

・スイス型
 税や投資の専門家によるアドバイスがある。多額(少なくとも1億円以上)の投資向け
の2タイプがあります。
私の場合は、アメリカ型しか選べませんのでシティバンクシンガポールを選びました。

香港ではなくシンガポールを選んだ理由は、
・中国における香港の将来の位置づけがもう一つ分からない。
・マレーシアから近い。
・家族との共有名義口座にできる。(他の銀行でも可能でしょう。)
ことでした。

口座開設については、直接申し込むこともできますがgoogleアドセンスで見つけた広告先を通して申し込みました。
郵送後いくら待っても手続きが進まないときに相談できて助かりました
(ここは資産額や運用方針によっては他の金融機関を紹介しているようです。)
口座開設については、申込者が込み合って何ヶ月かかるわからない状況でしたので、マレーシアに行ったついでにシンガポールに立ち寄り1日で済ませました。。郵送では難しいかもしれません。


2.投資目的に合うか
オフショアというメリットがあるため、実はアメリカの金融機関より株式、債券、投資信託、外貨それぞれの手数料は高くて投資単位も大きくになっています。
しかし、本格的に投資するとなると万が一(自分が死んだときなど)の対応が気になりますので、共有名義にできるメリットや日本語対応できることを考えるとやむをえないかと思います。

以下の説明については、わたしは投資対象を自分で決定するタイプですので、その上での情報であることをお断りします。



8 名前: kazuboy(オーナー)  2008/03/24 00:08
[上場銘柄]
アメリカ市場に投資できれば世界のほとんどが投資対象になるので十分だと考えています。

[投資信託と顧客担当者]
顧客対応担当者(リレーションシップマネージャー)の投資知識レベルは(投資信託以外の知識も含めて)可もなし不可もなしで、一般的な日本人投資家のニーズには沿うと思います。
しかし、現地のブティックファンド、日本のユナイテッドワールド証券やアイザワ証券などの特徴のある商品を求めるのは難しいかもしれません。

[債券、FX投資]
外債は、少なくとも5万ドル相当額以上でたいては10万ドル相当額以上の取扱いです。
さらに、通貨両替手数料が日本の銀行より割高ですので、日本のFXで両替してからシティバンクシンガポールに送金したほうがお得です。
FXは、2.5万ドル相当額以上ですし、シティシンガポールの場合は英語での対応ということでしたので言葉の間違いがあると困ると思いました。
この点では、ネットが利用できて
・小額から利用できる
・利息も定期的に受け取ることもできる(外為どっとコムなど一部のFX)
・投資対象通貨の多様性(運用するFX会社の信頼性も考慮する必要はあります)
・無理のないレバレッジをかけることもできる。
・外貨取引が停止することは考えにくい(債券はデフォルトの可能性があります。)
日本のFXの方が有利だと思います。

[ヘッジファンドについて]
最近もヘッジファンド購入を仲介する業者が多いです。税制上も有利な商品もあると思います。しかし、わたしはブラックボックスになる投資は余り好みません。
というのは、何年か前ユーロの長期金利以上を狙うヘッジファンドオープンに投資し、それなりの運用成果をあげていました。昨夏、サブプライム問題が再度悪化したためすぐに売却手続きをしましたが、なんと換金は1ヶ月後になり価格も1割程度下落してしまいました。やはり、いつでも時価がわかり換金できるものでないと困ります。



9 名前: kazuboy(オーナー)  2008/03/24 00:10
3.決済機能について
通貨の両替手数料が高いことは先にお話しましたが、
加えてネットを利用できるのは良いのですが海外送金手数料も日本の金融機関より高いです。
ですから、海外でのまとまった支払いなどについては、
日本に住民票があるならFXと日本のシティバンクやエルドリッチリンチ、
日本に住民票がなくなったらふさわしい在住国の銀行とエルドリッチリンチ
を利用するほうが現在ではお得と思います。

一つだけ便利だったのは、主要国通貨でシティバンクカードで為替手数料がかからずにキャッシングできることです。(通貨の変更は電話1本ですみます。)
クレジットカードはまだ利用していないのでよくわかりません。


オフショア銀行に口座開設してもそれほど利用していない人が多いと聞くことがあります。わたし自身、最近の円高と株安もありそれほど利用していない状況での説明ですが、
オフショア銀行は
・基本的に投資に目的を絞って利用する、
・利用方法を良く考えて決める
ことをお勧めします。



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